2017年11月8日水曜日

レーザー加工機の製作・自作(排気浄化器1)

 こんにちは。ぽんです。

 レーザー加工機で木材の切断やアクリルを加工する際は、とんでもない量の煙や臭気を伴う排気が発生します。
 諸先輩方は加工機からダクトホースと換気扇や排気ファンを利用して屋外へ導き、大気開放している場合が多いようですが、うちは住宅街なので大気開放はヤバイです。
 そこで活性炭を使った排気浄化器を業務用を参考に作成して使用していました。
 使用した活性炭は熱帯魚水槽用で0.9kgx5袋で、4.5kgです。

 当初は木材の彫刻程度しかやっていなかったので、エアアシストは熱帯魚用の4L/minというものを使用して、排気浄化器の後ろにトイレファンという構成で運用していましたが、十分な浄化が出来ていました。
 しかし、シナベニア合板4mm厚とか桧板5mm厚とかを切断し始めると、エアーアシストが追い付かないため、盛大に焦げて炎が見えるほどになり消炎が不完全なことが判明しました。このため最近使用頻度が下がり押し入れの肥やしとなっていた、エアブラシ用の排出量20L/minに変更しました。

 そうすると加工中の炎は消えて切断面もよくなりましたが、今度は加工機の隙間から煙が漏れてきました。
 原因は排気不良で加工機内の気圧が高い状態になっていたことが原因でした。
 私が作った排気浄化器で使用している活性炭は水槽の浄化用なので粒子が小さいことと、浄化経路が50cm以上の長さであったため、排気抵抗が高くなり排気が追い付かなくなっていました。
 そもそも活性炭だけで煙を浄化する発想が甘く、トイレファンの800L/minという能力に安心して、十分に余裕があると思っていたのですが、実際は活性炭を0.9kgへ減少させても能力不足でした。

 このことから排気浄化器を再設計することとしました。
改良型のポイントとして、
1.フィルターにHEPAタイプを使用して徹底的に煙を無くす。
2.活性炭は0.9kgと少量とし、脱臭を主体にする。
3.HEPAフィルター前に掃除機用紙パックを使用して、粉塵の浄化を強化する。
4.コストを安くする為にトイレファンを2機直列に使用して排気能力を強化する。
5.メンテナンス性向上と加工物毎のフィルター構成を変更しやすい構造とする。
6.フィルターの替わりに食材を置けば燻製が出来る、スモーカー機能を搭載する。
7.誰でも作れるようにCADデータを公開する。

 最後のスモーカー機能はギャグではありませんよ!(笑)
 桧とか本当にいい焦げ臭がして、薫材としても使えるそうなのでいいと思いませんか?
 もちろん冷燻ですから、チーズとかいけると思うのですが。

 ということで次回、完成品を発表します。では。

2 件のコメント:

  1. こんばんは。
    とうとう活性炭フィルターの御披露目ですね。
    気になっておりました。
    燻製作りもいいアイデアだと思います。いい香りがするときありますものね。間違ってアクリル切るとえらいことになりますけどね(笑)。

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  2. こんにちは。
    アクリルで燻製は、かなりヤバイでしょうね(汗)
    改良型の排気浄化器と燻製結果、次回公開予定です。

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